目次
はじめに
こんにちは。
今回は学生時代に私が活用していた大学生の理系を中心にした英語論文の読み方について記載します。
(恐らく私のような初心者向けの方法です)
私は学部4年次に研究室に配属され、先輩から論文を渡されて
どう読んでいいか分からなくて困りました。
その際に読み方を調べて現在はこの形に落ち着いているので
その方法をまとめたいと思います。
アブスト
1.Google翻訳をフル活用する!
Google翻訳で全て日本語に訳したタブと、原文のタブと2つタブを用意し、日本語でざっくりとした意味を理解します。
2.6つのフォーマットを埋める!
以下が6つのフォーマットです。
- どんな研究か?
- 先行研究比べてどこがすごいか?
- 技術や手法の肝は何か?
- どうやって有効だと検証したか?
- 議論はあるか?
- 次に読むべき論文は何か?
- 日本語と原文を照らし合わせながら埋めていく。
ここまで時間を意識して行う。
3.チート
同じ分野の研究をしている人のまとめを見て時間短縮にする。
下記にそれぞれの説明を記載します。
Google翻訳をフル活用する!
Google翻訳などツールを使えるところは使っています。
その理由は2点あります。
- 英語の勉強には勉強にならない
- Google翻訳の精度が高い
順に説明します。
英語の勉強にはならない
理由として英語圏以外の人が書いた論文は
英語の勉強には適していない、と考えたからです。
私は最初の頃は
「英語論文を読めば英語の勉強になる!」
と思って頑張って英語で読んでいました。
しかし、英語圏の人が書いた論文ならまだ分かりますが
それ以外の人が書いた論文は英語の勉強には適しているとは思えません。
英語のまま読んで苦労するなら、
論文は論文、英語の勉強は勉強、と分けることをお勧めします。
Google翻訳の精度が高い
Googleの翻訳性能が非常に高く、日本語に全て訳しても大体の意味は掴めます。
Google chromeを用いてウエブ上で英語の論文のページにいくと

のような画面が出てくるのでこれで全訳します。
また、一部の翻訳には同じくChromeの拡張機能を使って読むのが便利です。

これを用いることでそのページ上で翻訳を見れます。

https://www.mlb.com/news/best-japanese-baseball-players-of-all-time/c-262514038
こんな形で使えるので便利です。
似た方法でFirefoxを用いれば Life Science Dictionary Toolを拡張出来ます。
これらを駆使して素早く要点を掴みます。
最近ではDeepLも非常に精度が高くて便利ですが、一部が完全に抜けていることがあるので
- だいたいの確認はGoogle翻訳
- 気になったところはDeepL
という使い分けもいいかもしれません。
6つのフォーマットを埋める!
上に書いた6つのフォーマットは
筑波大学の落合陽一氏の講義のスライドから学びました。

同様にこのフォーマットを埋めるように、論文を理解していきます。
つまり、最初から全てを理解するのではなく、
このフォーマットさえ埋められるような理解でいいので
どんどん読んで書いていきます。
この後…
手書き派
ノートやルーズリーフ1枚にまとめます。
まとめたものを写真を撮って、その写真の名前を論文名にします。
デジタル派
ファイルの名前を論文名にします。
これによって両方検索がしやすくなります。
チート
皆さんの研究室には
「雑誌会」「論文発表」「輪講」
のような時間はありますか?
私の研究室では週に1度、数人が自分の研究分野に似た論文を紹介し発表する時間があります。
これの良いところは、英語の論文を他の人が要約してプレゼンしてくれるところです。
これを用いれば論文を読む時間を更に短縮出来ます。
皆さんが所属されている研究室にこのような時間があれば、過去の先輩のデータなどをいただいて読めば非常に効率良く読めます。
ぜひ試してみて下さい。
最初にこの方法で数をこなせば、論文を読む耐性がつくのでお勧めです。
終わりに
以上、今回は主に理系の大学生を対象にした英語論文の読み方でした。
私自身より良い方法がないか常に考えているので
「私はこうしています!」
みたいな案を貰えたら嬉しいです!
最後まで読んで下さりありがとうございました。